情報漏えい:自分の情報が漏れたかもしれないときにやること
情報漏えいの知らせは珍しくなくなりました。慌てて何かを契約するより、落ち着いて正しい順番で対応するほうが、ずっと確実に身を守れます。
要点
漏れたかもしれないパスワードと、同じパスワードを使っているサービスのパスワードをすぐに変更し、2段階認証(多要素認証)やパスキーを使いましょう。カードの利用明細を確認し、身分証の情報が漏れたなら、信用情報機関のCICやJICCに本人申告をする方法もあります。漏えいのあとは、名前や住所を知った上での詐欺の連絡にいっそう注意してください。
情報漏えいの通知そのものは、すぐに危険が迫っているという意味ではありません。大切なのは、漏れた情報に応じて早めに手を打つことです。個人情報保護法では、一定の漏えいが起きた場合、事業者は本人に通知しなければならないとされています。
まず何をすればいい?
- 漏れたかもしれないパスワードを変更します。同じパスワードを使い回しているサービスも変更しましょう。総務省も、パスワードの使い回しをしないよう呼びかけています(定期的な変更は不要としています)。
- 2段階認証(多要素認証)をオンにします。IPAは、パスキーが使える場合はできるだけ使うよう勧めています。
- カード情報が漏れた可能性があるなら、カード会社に連絡し、利用明細を確認して、身に覚えのない請求を申し出ます。
自分の名義が使われていないか、どう確かめる?
- 信用情報機関のCICでは、本人が申し込めば自分の信用情報を確認できます(情報開示)。身に覚えのない契約がないかを確かめられます。
- マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類をなくしたり、画像を不審な相手に送ってしまったりしたときは、CICの本人申告で「注意喚起となる補足の情報」を登録できます。ただしCICは、本人申告の効力を保証するものではないとしています。
- JICCでも「本人申告コメント」を登録でき、加盟会社はそれも確認して、より慎重に与信判断を行います。
日本には、米国のような「クレジットフリーズ」(信用情報の凍結)の制度はありません。最も近いのが、CICやJICCの本人申告です。
その後の数週間
盗まれた情報は、詐欺をより本物らしく見せるために使われます。名前や住所、使っている銀行を知っているメッセージや電話にも、急かされたら一度立ち止まり、公式の窓口で確認しましょう。
相談先
- 個人情報の取り扱いについての相談は、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、平日9:30〜17:30、電話のみ)。ただし、適法か違法かの判断を求める相談には応じていません。
- なりすましやお金の被害は、最寄りの警察署や都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談します。
情報漏えいのあとに目指すのは「リスクゼロ」ではありません。開いてしまった扉を、慌てずにすばやく閉めることです。
出典(2026年10月14日確認)
PrivacyTechReview編集部
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