偽SMS・フィッシングの見分け方:不在通知、国税庁、銀行、Amazonを名乗るメッセージ
荷物の不在通知、税金の未納、銀行からの確認依頼。フィッシングのSMSやメールは、毎日届く本物の連絡にそっくりです。本物の会社や役所が何をしないのか、リンクを開かずに確かめる方法、だまされたときの相談先をまとめました。
要点
偽のSMSやメールは、急がせてリンクを開かせ、カード情報やパスワードを入力させようとします。リンクは開かず、公式アプリやブックマークから確認しましょう。国税庁はSMSでURLを送らず、銀行は暗証番号やパスワードをメールやSMSで聞きません。佐川急便はSMSで連絡していません。届いたものはフィッシング対策協議会に報告できます。
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フィッシングのSMSやメールがだましやすいのは、荷物の連絡、税金のお知らせ、銀行からの確認など、毎日受け取る本物の連絡に似ているからです。わなはリンクにあります。リンクの先は本物そっくりの偽サイトで、少額の支払い、カード情報、ログイン情報を入力させようとします。フィッシング対策協議会に寄せられた2025年のフィッシング報告は2,454,297件で過去最多となり、警察庁によると、インターネットバンキングの不正送金の手口の約9割がフィッシングでした。
本物の会社や役所がしないこと
- 国税庁は、SMSでURLを記載した案内を送りません。税金の納付の督促や差押えについて、SMS、メール、LINEでメッセージを送ることもなく、AIや自動音声の電話で納付を求めることもありません。
- 銀行は、暗証番号やネットバンキングのIDやパスワードをメールやSMSで問い合わせることも、メールやSMSでサイトに誘導して入力させることもありません(全国銀行協会)。
- 佐川急便は、SMSによる連絡は行っていないとしています。
- ヤマト運輸は、SMSで不在連絡やお届け予定のお知らせを送らないとしています。公式メールのドメインは「@kuronekoyamato.co.jp」ですが、それを装った迷惑メールもあるので注意が必要です。
- 日本郵便は、不審なメールやSMSのリンクはクリックせずに削除するよう呼びかけ、サイトのURLに「.net」や「.top」は使っていないとしています。
- 警察は、SNSで連絡することはありません。
よくかたられるブランド
2026年8月にフィッシング対策協議会に寄せられた報告は82,338件でした。最も多かったのはAmazonをかたるもの(約26.1%)で、Apple(約16.1%)、ANA(約12.5%)、セゾンカード、統計局が続きました。上位5ブランドで全体の約69.9%を占めます。
リンクを開かずに確かめる方法
- SMSやメールのリンクは開かず、返信もせず、書かれた電話番号にもかけません。フィッシング対策協議会も、これを「必須」の対策としています。
- 公式アプリか、ブックマークしておいた公式サイトを自分で開き、同じお知らせがあるか確認します。
- 荷物なら、購入したお店のサイトや配送会社の公式サイトで、伝票番号から配達状況を確認します。
- 迷ったら、カードの裏面など自分で調べた番号に電話して確認します。
報告先
- フィッシングメールは、フィッシング対策協議会の報告用アドレス(info@antiphishing.jp、@は半角)に転送して報告できます。SMSは転送できないので、スクリーンショットをメールに添付して送ります。迷惑メールフォルダーに入ったものは報告不要です。
- かたられた会社にも直接報告できる場合があります。たとえばAmazonやメルカリは、報告の窓口を設けています。
- 不安なことは、警察相談専用電話「#9110」に相談できます。
リンクを開いた、入力した、支払ってしまったときは
- カード情報を入力したなら、すぐにカード会社に連絡して、カードの停止と不正利用の確認を依頼します。銀行の情報なら銀行に連絡します。電話番号は、カードの裏面など自分で調べたものを使います。
- 偽サイトに入力したパスワードと、同じパスワードを使っているサービスのパスワードを変更し、2段階認証(多要素認証)をオンにします。
- 画面のスクリーンショット、届いたメッセージ、送金の記録などの証拠を残します。
- 被害に遭ったら、最寄りの警察署や都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談します。緊急を要するときは110番です。
- 業者との契約やお金のトラブルは、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談できます。
セキュリティソフトは役立つ?
一定の効果はあります。スマホ向けのセキュリティアプリには、悪質なリンクやSMSを警告するものがあり、ネットに不慣れな家族の見守りに役立ちます。ただしフィッシング対策協議会は、「セキュリティ対策アプリを使う」を参考程度の対策とし、「メールやSMSのリンクは開かない」を必須としています。何より大切なのは、公式アプリや公式サイトで確かめる習慣です。
メッセージそのものではなく、リンクが詐欺です。いつも自分で、公式のアプリやサイトを開きましょう。
出典(2026年10月14日確認)
- フィッシング対策協議会 — フィッシングレポート2026
- フィッシング対策協議会 — 2026/08 フィッシング報告状況(2026年9月18日)
- フィッシング対策協議会 — フィッシングの報告
- フィッシング対策協議会 — 利用者向けフィッシング詐欺対策
- 警察庁 — 令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(令和8年3月、PDF)
- 国税庁 — 不審なメールや電話にご注意ください
- 全国銀行協会 — 金融機関のマネロン等対策を騙ったフィッシングメールにご注意ください
- 佐川急便 — よくあるご質問:佐川急便を装ったSMS
- ヤマトホールディングス — ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール」が多発しています
- 日本郵便 — 日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください
- 警察庁 — ニセ警察詐欺に注意(警察はSNSで連絡しない、PDF)
- 警察庁 — サイバー事案に関する相談窓口
- 消費者庁 — 消費者ホットライン188
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PrivacyTechReview編集部
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